人事・総務の仕事は、求められる業務経験量をクリアできているか否かが、判断材料の大きな要素となります。ただ、それだけに職務経歴書においては、単純にスキルのみを列記することを回避する配慮も必要です。「スキルに偏ったアピール」に終始する職務経歴書の最大の欠点は、経歴を羅列している印象が強くなり、その人が本来的に訴求すべき経験値が何であるかが見え難くなることです。つまり、これまでの経験で「何に取り組み、結果的にどのような成果をもたらしたのか」を記載することが必要です。この点に十分に考慮したレイアウトやポイントの整理により、効果的な職務経歴書になることを理解した上で仕上げてください。

首都圏オフィス
良村 乃記
| 企画力・戦力が重要な人事 | |
| 調整力が求められる総務 | |
| 経歴の羅列に陥らないで |
| 大規模な会社で採用、労務管理、人事制度、給与・社保のいずれかだけしか担当していなかった方も、戦略、企画を立てて実施できる方なら他の業務にも問題なく取り組めるでしょう。そうした意味でもあなたの企画、戦略の力をしっかり記すことです。 |
簡潔に、見やすく書くということは最低条件ですが、ただ経歴を羅列するだけではあなたのスキルが明確に見えてこないのが人事です。直接売上に関係する部署ではありませんが、より経営に近く、企画力、戦略の力が求められる仕事です。
「〇〇やりました。次に〇〇に取り組みました。また、〇〇も手がけました」と言うような書き方では、そこであなたがどんなスキルを積んだかが伝わりません。人事業務の中では<採用、労務管理、人事制度、給与・社保関連>というように業務の内容が分かれますが、そこで自分が何をどうしてきたか、簡潔ながら明確に記すことが大切です。例えば「採用の部署で主に中途採用の担当」をしていた方なら、採用にあたって媒体の性質や時期を見据えて、効果的な採用をどんな風に行ってきたか、あるいは自分の発案で説明会を企画し、実施までを担当した・・・など、取り組んだ仕事とともにどんな実績をあげたかを記しましょう。
| 求人する企業は課題解決のために人材を募集します。そこをしっかり理解して、企業が望んでいるポイントを強調して作成しましょう。 |
何よりも調整能力が求められるのが総務職です。社内外からの対応や他部署との連携が必要な仕事が多くあります。社内での交渉は、相手に必要性を説いて理解を求めるという調整能力、コミュニケーション力が重要ですので、その点が伝わるような経歴の書き方をしましょう。何かの調整に取り組んだとき、どう問題を解決してきたかが分かるようにすればよいのです。
もう1つは、自信がない分野や経験が浅い分野をまったく書かないというパターン。自分では「大したことしてないし」と控えめに評価した経験かもしれませんが、私たちキャリアコンサルタントからすると非常に貴重な経験と思える場合があります。せっかくの経歴に書き漏らしがないように、キャリアコンサルタントなど第三者の目があるとよいでしょう。

首都圏オフィス
良村 乃記
大学卒業後、一貫して総務・人事・労務など管理部門で従事してきました。
新卒採用から中途採用まで携った経験から、企業サイドと転職者サイドのそれぞれの視点から、皆様のお力になれると思います。
現状や将来にちょっとした不安や迷いを感じている方、まずは気軽にご相談下さい。