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渡辺 重治(ワタナベ シゲハル)
の転職コラム

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2010年4月30日

プロボノ

テレビ東京系列のWBS(ワールドビジネスサテライト)という番組はつくづくスゴイ番組だな~と思うわけです。
毎日毎日、非常に興味深い特集を組んでいて、
よくあれだけのコンテンツを継続的に提供できるなと、本当に感心してしまいます。

先日のWBSでは、ご覧になった方も多いでしょうが、
「プロボノ」という働き方が特集されていました。
ボノといってもU2のヴォーカルではありません。
ラテン語でPro Bono Publico(公共善のために)を略した言葉で、
もともとは弁護士や会計士などの専門職の方が、
無料で法律相談などを行なう活動の事をさすものだったようですが、
最近は普通の会社員の人が、自分の専門知識をいかして
NPO法人などの支援をする活動の事を言うようです。

たとえば番組の中で取り上げられていた事例のひとつとして、
「トキワ荘プロジェクト」というのがありました。
漫画家を志望する若者に格安で住居を提供するという活動をやっているNPO法人に対して、
広告代理店で働いている会社員の方が「無償」で、
そのNPO法人のパンフレットの企画をするという事例。
番組では代理店の方が企画した「東京に住んで漫画家になろう」というコンセプトに、
NPO法人の方が「ちょっとユルイ。本気の人に来て欲しいから」とか
「イメージは松下政経塾なんです」とか言ってダメ出ししていました。
無償のボランティアとは言え、かなり本格的です。
勿論その会社員の方は広告代理店の本業を続けながらの二足の草鞋で活動しているのです。

何の為にそんなことをするのか?
視野が広がり本業にもプラスになる、との事。
本当にそれだけ?

いやそうではないでしょう。
さらに興味深いのは番組が放映された後、
プロボノ活動を支援(マッチング)する団体に
「私もプロボノしたい」という登録希望者が殺到しているとの事です。
本業に生かす為だけにボランティアをしたがる人が
そんなにたくさんいるでしょうか。

「働く」という活動の定義はさまざまあるでしょうが、
単にお金を稼ぐ為の活動ではないという事でしょう。
働き方の多様化というくくりではなく、
生き方の多様化という波が来ているのでしょう。

近い将来「生き甲斐はプロボノで見出すので、
転職先には生活基盤の確保以上のことは求めません」
なんていう転職相談を受ける日が来るかもしれません。
でもまぁプロボノというのは本業の専門性あっての活動ですからね。
支援を受ける側の目は厳しそうですよ。
商魂たくましい紹介会社はプロボノ支援サービスなんてのをやり始めるかもしれませんね。
プロボノで商売するなんて本末転倒のような気もしますが。