
鳴滝 慎司
ナルタキ シンジ
大阪オフィス
2008年7月の転職コラム
2008年7月1日
皆さんは、ヨットが風上へ向って進むことが出来る原理をご存知でしょうか?お恥ずかしながら、私はつい最近まで、その原理どころか、そもそも帆のある船は風下に向ってしか進まないものと思っていました・・・。たまたま、とあるキッカケから、このヨットの推進力の原理を知ったことで、私は大きな“気付き”を得ることができました。
・セール(帆)は、飛行機の翼と同じ働きをする。前からくる風に対して、“丸い側”に揚力(=推進力)が生まれる。
・この揚力の方向を巧みに操ることで、風上向って、45%以上の角度さえあれば、どの方向へも進むことが出来る。
その原理とは、平たく言えば、さすがに向かい風に対して真正面には進めないが、斜め前には向かっていけるということです。「なぁんだ、やっぱり向かい風に正面から進めるわけではないんだ・・・」と思われるかもしれませんが、実はこの向かい風に斜めに進むということには大きな意義あるのです。タックと呼ばれるセール(帆)の方向転換を行うことで、結果的には真正面に進むことができるからです。風上に向ってセールを約90度、逆の方向に動かすことで、左斜め前進から左斜め前進へという具合に交互に進行角度を変えることが出来、「く」の字を描きながら、「ジグザグに前進」していくわけです。これで、結果的には向かい風の風上方向へ向って船の位置がまっすぐ前進していくことになります。う~ん、言葉で説明すると少し分かりづらいですが、とにかく、この向かい風の力を使って、ジグザグにその方向へ向っていく・・・という原理は、私にとって次のような“気付き”に繋がったのです。
仕事を進めていく上で、追い風のときもあれば、横風のときも、真っ向からの逆風のときもあります。最近は原材料費の高騰などの影響もあり、仕事の上で、昨年より“向かい風の環境”になっている方は多いのではないでしょうか?そんな時は、その逆風に、昨年と同じセールの向きのまま、突っ込むなんてことはしないで下さい。風向き(何が売れて、何が売れないのか)をしっかり読んで、その風をむしろ利用できる角度にタックする(=自分の仕事のやり方を90度ほど方向転換してみる)ことで、少し遠回りになってもよいからジグザグに、しかし結果的には真っ直ぐに進めていくことを心がけてみてはいかがでしょうか。
例え進むべき方向が逆風であっても、流されて後退することなく、やはりヨットの原理で少しずつでも進みたい方向へと向っていきたいものです。
そのために、もうひとつ重要な要素として、自分の進むべき“羅針盤”も必要ですね。
転職の場面で、我々はそんな風を読むことと、皆さんご自身の羅針盤を読むことを一緒になって考えていけたらと思っています。