
鳴滝 慎司
ナルタキ シンジ
大阪オフィス
2008年9月の転職コラム
2008年9月11日
先日のオリンピックで、日本陸上界では快挙となる、400Mリレーの銅メダル、皆さんはどのように感じられましたでしょうか? 世間では賞賛の声に混じって、予選での相次ぐ優勝候補国の敗退による“棚からぼたもち”説を唱える声もあるようです。
私は、勿論、賞賛派なわけですが、さらに違った視点から、感心の念を抱きました。
それは、私の好きな言葉のひとつである「計画された偶発性」を地でいくような出来事であったからです。この言葉は、米国のジョン・クランボルツ氏が提言したキャリア開発の理論に関するものです。簡単に解説すると・・・
「予期せぬ出来事が個人のキャリアを左右する。だからこそ、その偶然を積極的につくり出し、その出来事を最大限利用しよう」という理論です。
たとえば、会社で、今まで関与したことのないようなプロジェクトの責任者に突然任命されたり、全く希望は出していない背景で急な転勤を命じられたりしたような経験はないでしょうか?
それが本来望んでいなかったものとだとしても、決して悲観することはないのです。それは、あなたが、今まで頑張ってきた姿を会社が評価し、そこに適任だと判断されての出来事であるに違いないからです(その要素が多かれ少なかれ)。また大事なのは、そんな発想をもつことで、必ずやその後のキャリアアップに繋がるはずです。
実はこの発想は、我々が転職のお手伝いをさせて頂く場面で、「転職理由」のお聴きする際、大変役に立っています。一見、偶然(外的要因)に見える出来事も、実は自分自身が今まで培ったことが招いた自発的出来事であると捉えることで、その後の進むべき道にいついて、かなり前向きに思考できるからです。
ただし、それは本当に一生懸命何かに取り組んだという実践がないと結びつかないということは言うまでもありません。
この400Mリレーでの銅メダルは、まさに彼らのそんな努力の積み重ねがこの結果を呼び込んだことを実証したものだと思います。
室伏選手にも、同様の「二度目の計画された偶発性」が訪れることを祈りたいと思います。