
牧野 忠伊
マキノ タダヨシ
首都圏オフィス
2009年11月の転職コラム
2009年11月16日
荻窪駅から徒歩2~3分程度の場所に古着屋があります。営業時間が21:00迄ですので、仕事帰りにたまに店舗を覗いたりしているのですが、1F~4F迄商品があふれており、古着屋としてはかなり多くの品揃えを誇ります。
この店では、「委託販売」の方式を取っています。この古着屋では「売主(個人)が同店舗に古着を持ち込む→同店舗と相談の上価格を設定→店舗側は、販売された段階で手数料を引いた上で売主に販売代金を支払う。」といった仕組みで商売しています。
この仕組みは、仕入れて売るだけの一般的な店舗と比較すると、それぞれの商品毎に売主・買主が存在する為、仕入、代金決済、顧客折衝等を考えると非常に多くの手間がかかります。
一方、最大のメリットは、在庫負担リスクをほぼゼロに抑えることができる点です。
多くの衣料品販売店の最大の悩みは在庫負担の重さです。売上拡大と在庫圧縮の相反する目標をバランスさせることは小売業の永遠の課題です。この店舗は、在庫を増やし、売上拡大を果たすという、相反する2つの課題を解決しています。(ある程度の店舗(在庫)スペースが必要な点、労力(人件費)がある程度必要な点は課題ではありますが。。。)
事実、売り上げは好調のようで、荻窪に2店舗、吉祥寺に2店舗の計4店舗に迄増えています。なかなかユニークな古着屋です。
同店舗は、「仕組み」だけが強みではありません。
「新着商品(1日4回新着商品更新)のWeb限定販売」
「夜市と称して目玉商品の抽選販売」
「電話限定販売と称して先着順での目玉商品販売」
・・・
等イベント性を持たせながら、集客する仕組みを作っています。
この不況期に、モノを販売をする為には「創意工夫・アイデア・仕組み」と「他より少しだけ多くの手間」が必要なのでしょう。
荻窪の「ある古着屋」の話です。