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山本 倫儀(ヤマモト ノリヨシ)
の転職コラム

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2010年6月16日

31歳のハローワーク

村上龍の「13歳のハローワーク」は2003年に発売されましたが、かなり話題にもなったので、
チラリとだけご覧になった方は多いかと思います。
現実という巨大な世界の「入り口」に立つ、自由と可能性を持った子供たちに、世の中に
どんな仕事があるかを知ってもらうための指南書で、先日部屋の片付けをしている際に
目に止まり、読み直してみました。

ふと、31歳という年齢はどうなのだろうか?と考えてみました。

・男女問わず「結婚」を、実際にするかしないかは別として、意識する年頃 

・社会人歴7~8年くらいで、20代に転職しようと思っていたが、仕事が面白かったし、
もしくは忙しすぎて転職活動ができずに30歳を超えてしまった(ことに気がつく頃)

・20代で最初の転職をしたものの、正直しっくり行ってなくて、次は定年まで勤め
上げられるような3社目に突入しようかと迷っている頃 


そんな真面目な皆さんから出てくる疑問は… 

31歳から異業界に行けるのだろうか?
31歳から、異なる職種に転職して大丈夫なのだろうか? 

に集中します。
答えは、おおいにYes ! であり、少しNoでもあります。 


上記の疑問を呈した方々の顔つきを変える質問があります。 

「長いスパンで考えて、スタート時は給与が今よりも一旦下がっても構いませんか。」 

「採用する側の立場に立ってちょっと考えてみましょう。業界ないし職種が未経験の人に
あなたはいくら払えますか。その人がまずお金の話をしてきたら、どう感じますか?」


私は口には出さないものの、もっと年齢を重ねてから異業界に転身したり、
異なる職種で成功した例なんて、星の数ほどありますよ、と心の奥底で思いながら、
皆さんの表情の変化に合わせ言葉を選んでいます。


最近、可能性(ポテンシャル)と経験(スキルや人脈等)の総和は一定ではないかと
思うときがあります。もっと言えば、一定の方が本人にとって良い転職ができるということです。
年齢を重ね可能性は減っても、それを補う経験や人脈が増える。 

35歳を過ぎ、40代や50歳以上になって転職回数が多くなっても、活躍する場を
見つけている方は実際に多くいらっしゃいます。人材紹介会社を介さなくても見つけています。

逆に言えば、可能性と経験の総和が、一定ではなく目減りしていくようなキャリアの積み方を
してしまうと、好きなことでお金をもらうというのは少し厳しいものとなるように思われます。  


現実という巨大な世界に足を踏み入れ、自由と可能性の意味を知ってしまった31歳は、
13歳とは異なり、どうやって充実感と報酬を得られるかを自分と向き合って真剣に
考えなければならない年齢なのかもしれません。